あなたを迎えた日。
部屋の隅で
小さく丸くなっていたね。
「大丈夫だよ。」
そう声をかけても
少し近づくだけで
びくっと体を震わせていた。
ごはんも
おもちゃも。
何を差し出しても
遠慮がちだった。
初めてのお留守番の日。
玄関のドアを閉める瞬間
あなたの不安そうな目が
ずっと頭から離れなかった。
急いで帰ってくると
部屋の隅で
また小さく丸くなっていたね。
「寂しかったね。」
そう言いながら抱きしめると
初めて
小さく尻尾を振ってくれた。
それから少しずつ
甘えることを覚えて。
少しずつ
「ここは安心していい場所なんだ。」
そう思ってくれた。
今では
「行ってきます。」
そう声をかけても
ソファの上で眠そうにこちらを見て
尻尾だけを
ふわりと一度振る。
きっと
「ちゃんと帰ってくる。」
そう信じてくれているんだね。
この家が
あなたにとって
怖い場所ではなく。
安心して眠れる
「あなたのおうち」
になれたことが
何より嬉しい。