目を開けたら
知らない音がたくさんあって
知らない匂いがして
少しだけ、こわかった。
でも
あなたが近くに来ると
胸の奥があたたかくなりました。
理由は分からないけれど
ここにいれば大丈夫だと思えたのです。
上手にできないことばかりでした。
おしっこを間違えたり
噛んではいけないものを噛んだり。
あなたが困った顔をすると
なぜか胸がぎゅっとして
どうしていいか分からなくなりました。
でも
怒られても
声をかけてもらえたことが
嬉しかった。
名前を呼ばれるたび
「ここにいていいんだ」と思えました。
眠くなると
あなたの気配を探していました。
見えなくても
音がしなくても
そこにいると分かるだけで
安心できました。
世界はまだ大きくて
ぼくはとても小さい。
それでも
あなたのそばでは
少しだけ、勇気が出ました。
うまくできなくて、ごめんね。
ずっと一緒にいたい。
それだけは、
ちゃんと本当です。